見城さん
〜思考試行錯誤〜


1.見城さんを抱きしめる 2.とーるちゃんでヒーリング 3.やっと歌えた 4.臨界点以降



2000年9月放送のNHK『クリエイティブとは
何か』という番組で初めて、幻冬舎の
社長兼編集長・見城徹さんを知った。

糸井重里との対談形式だったが、とにかく
二人して、切ながるのだった。
嬉しかった。
なんという大人たちだろうと思った。


=1.見城さんを抱きしめる=

思えばずーーーっと、小さい頃には小さい頃の、大きくなってからは大きくなってからの、その時その時のやりきれなさ、切なさに付きまとわれている。

けれど、このどうしようもない感情はあまりに
も、私の世界が始まったすぐから存在していた
ものだったので、それを意識的にとりあげて、
嗚呼切なきかな・・・と口にするのは、個人的な
こと過ぎてどこかいけないことのような、
あるいは言っても始まらなさ過ぎるので
迷惑なような、そんな諦めの気持ちもあって、
多分ほうっておいた。その諦め自体、
認識できていなかったような気もする。

けれども、この対談での見城さんは、「切ない」
「切ない」「ずーっと切ないんですよ」と
おっしゃるし、「その”切なさ”から自分を”救う”
ものは・・・」という、実は私が最も求めている
状況を表す言葉もほんっとうによく使って
いらしたし、「恋愛」というのを”全て”ではなく、
淡々と、「茫漠たる切なさに埋もれてしまい
そうな自分を救って楽にしてくれる有効な
”手段”」としていらして、そういう、見城さんの
言葉とそれを放つ態度の一つ一つが、おお、
わたくしも本当はそのように言いたかったので
ございます、と抱きしめたくなるようなものたち
ばかりであったわけだ。

もう、おおっ・・・!おおっっ・・・!
・・・ってかんじ。


私は私で色々ずーっと仕方なく考えつづけて
きて、前には言えなかったけど今になって
確信を持ってやっと言えるようになってきている
ことというのは多いし、高校2年の頃急に、
最近小さい頃には表現できなかった感情が
表現できるようになってきたなあ、と明確に
感じたりもしたし、多分、ぼーっと息をしている
だけのようで、けっこう脳みそ自体も働いて
いるのかも。と思えるようなことというのは、
ある。

けれど、切なかった、やりきれなかった、とまで
は、まだ今になってもはっきり言えてなかった。

多分、個人的な感情にすぎないのだろうから、
と判断してしまうにとどめていて、はっきり
言ってもいいことなんじゃないか、と考えるには
至っていなかったんだと思う。

だから、私よりも長い時間、考えるという行為を
してくださっていた見城さんの言葉は、
もんのすごく有効な近道を教えられたような、
これぞ要点まとめた参考書!といえるものの
ような、ありがたいありがたい、抱きしめたく
なるほどの存在となったのだった。
それはもう、一気に。


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=2.とーるちゃんでヒーリング=


高校時代の自分は切なくて切なくて・・・と
おっしゃる見城さんに、おおっっっ!と
神々しいものを見るような目になって対談の
行方を見守っていたところ、糸井重里が、
高校時代が切なくて切なくてだなんて、そんな
人いませんよ、ほら、スタッフもみんな笑って
ますよ、と笑って言った。
私は心の中でその時、うん・フツーはそんな人
いないよね・たまたま私はそうだけど。という
反応をした。

自分は決して、勢力としての多数派には
属することにはならないから、(それはもう、
家の中でも、親戚の中でも、学校でも、大学院
の研究室でも。)自分とは反対の意見が通るの
が普通で、だから、”フツー”ならこっちじゃなく
てそっちだよね、という無意識の感覚で・・・
自分に反論している人の方に賛成してしまって
いる・・・という状況を自然に抱き込んでいる
ことに気づいた。

それはこれまで30数年の間に積み上げられて
きた抑圧への順応だったともいえると思う。
それに対して見城さんが、まったく動じることも
無く、悪びれもせず、あっけらかんと、他の
受け答えとまったく同じ口調で、
「誰でもそうですよ」と、おっしゃった。

ああ。そう。そうなんだ。
私は多分、そういうことを、言ってほしかったん
だ。と思った。
まじでつぼーちせんせー、涙にじみます。
年上の人というのは、こうあってほしい、とも
思った。
「年上」というのは、「考えてきた時間が多い」と
いうことなんだ。
あ〜〜〜〜あ、・・・これぞ人生の先輩!と
あたしは崇めたおした。

ただただ、年下に向かって、大してありも
しない社会経験を振りかざすとか、
自分より手がキレイなのが気に食わなくて
「料理作ったりしないんでしょ」と決め付けて
やっかみ始めるとか、そういうことじゃない
のよね、年が上であることって。

私は、あの見城さんのおっしゃることを
ビデオで繰り返し聞く度に、ものすごく
安心する。
切なさに直接関わる話ではないところでも、
欲しかった言葉をいっぱい持っていらっしゃる。
-----努力すれば、これほどの努力を、人は
運という----誰がゆったんだろー・教えて
ほしい。

ほかにも、何かにいれあげたっていうのは
強い・とか、葛藤の末にしか、そしてぎりぎりの
ところにしか、クリエイティブはないとか。

そういう一つ一つが、私を勇気づけてくれる。
とにかく、見城さんのあのお話、あんなに、
ビデオ撮っといてよかったと思ったことは
めったにない。
森の香りだのイルカちゃんだのじゃ簡単にゃあ
癒されはしないが、見城さんの言葉は、
ほんとに、ふわ〜っ・・・って感じで、安らぐ
わ。。。ちょっと変だけど。なんだかま〜るい
とーるちゃんの顔で。。。


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