薬の袋
〜思考試行錯誤〜

 

怪我して以来、病院でもらう外用薬の袋が好きなんだ。


入院中にも退院してからも
湿布をたくさんもらったんだけれど、袋には必ず
「貼ってください」
と、大きく書いてあるのだった。

「・・・・はいっ。」
と心の中でいつも返事をしていた私。


その後、テープなんかでかぶれるのでかゆみ止めの軟膏をもらったら、
「からだに塗ってください」
と・・・・


・・・靴に塗ってはいけないのですね。
わかりましたっ。


さらにその後の診察で、
傷の赤みをおさえる薬を出しとこう、
と言われたので
また新たな外用薬の袋が見れると喜んだ。

ついでに、その主治医に
外用薬の袋の楽しさを伝えてみた。
すると、
「・・・それの何がおかしいと?」
と言う。

そんな言語感覚の人間が処方するから
あんな日本語ばっかりになるのだ、と言ったら、
世の中にはいろんな人がいるんだという話を始めた。

坐薬の袋には「肛門から挿入してください」と書いてあるんだけれど
(そういえば、これももらったんだった。
これには、心の中で「いやです。」と答えた。)

「坐薬」は「座って飲む薬」なんだと
ほんとに座って飲んだ人がいるという。
わかりきったことのようでも書いておかないと
おまえは肛門から入れろだなんて説明しなかったじゃないか、
ということになるらしい。


その翌日、仕事で特急に乗ったら、
いつもより乗り物酔いがひどくって
帰りにはもうゲーゲーなみだ目になっていた。

その特急には時々
医者やってる同級生が乗ってくることがあって、
ときどき酔って死んで寝入ってる私を見かけていたそうなので、
こんな時に乗ってこんかな〜と思っていたら
ほんとに乗ってきた。

ねー気分わるい死にそーなんとかしてー
と言ったら、即、吐き気止めをくれて、
ポロっと一粒もらって飲んだらあっという間に元気になれた。
ありがたや。

そこで薬の話をしていて、外用薬の袋の傑作ぶりについて語ってみたら
やっぱりその医者も
「それの何がおかしいと?」
と言う。

そしてやっぱり、
あのねぇ、世の中にはいろんな人がおってねぇ、
坐薬ってあるやろ、あれを・・・・

もうよい。みなまで言うな。


肛門と口とを間違えないようにってとこまでちゃんと指示を出せって
みんな習って医者になるのね。


・・・・しかし、今回出してもらった
傷口の赤みを抑える薬の袋の日本語は
「赤いところ 塗ってください」


これについては
医者たち、どうなわけ?

2004.5.1

*************と、ここまで書いてしばらくして、駅のキオスクで発見**************

見よ!この行き届いた「用法」「効能」「注意」を!


(マルトウ物産販売梶j


おまけにこの飴、赤ピンク色の
桃あじで〜す。

 
                                   2004.5.19

 

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