歌枕’70s
〜思考試行錯誤〜

 

10月下旬の週末、いろんなこと絡めて目的がいっぱいでき、また東京へ。

お仕事系の目的が一つ終わり、次の楽しい目的のために初めて御茶ノ水っていう町に降り立ち、時間までの夕暮れのざわめきの中しばらく駅周辺をぶらついた。
走る多忙さの中、街をぶらつくこと自体が久しぶりで、なんとなくウキウキから始まった。

東京の地名や街のつながりを本当になんにも知らない。当たり前の生活の中の一日を終えて帰る人たちに混じってまず御茶ノ水の駅を降りたら、どうも近くに「湯島天神」っていうもんがあるらしいと知る。


そこでふと、「湯島”聖堂”」っていうもんと同じもんだろう、と当たり前すぎるのだろうが一応、推理。
「湯島聖堂」というキーワードを唯一私が入手した情報源は、大昔に聴いたさだまさしの歌「檸檬」。
なんか悲しい別れの場面の歌に出てくるんだったなぁ、と、その歌の断片、断片が渦巻き始める。

で、渦巻かせつつ駅の外に出たら、ちょうどアタマの中で流れてた断片が ♪食べかけの檸檬、聖橋から抛る♪のところにさしかかり、すると道がそのまま大きな橋になってることに気づき、「おおっ!これってほんとにヒジリバシ!」・・・・

続く断片が、歌詞も朧ながら ♪川面に二人の(ナントカカントカ)浮かべた後(とかなんとか)小さなため息混じりに振り返る♪ と響くと、おおっっ!ほんとに川がある・・・・・ぇええええーっっ!?そしてこれって、「神田川」だったのかーーーっ!!??

♪快速電車の赤い色がそれとすれ違う♪ あたしの頭の中にはさだまさしと南こうせつが交錯する。すごい図だ。

♪捨て去るときにはこうして潔く(?だったか?ちょっと歌詞っぽくないか・・・まぁでもそういう感じの意味。)遠くへ(ナントカカントカする、投げる?)ものよ♪
・・・・・そぉおおおか〜〜・・・・描写の先生として私はかなりさだまさしの歌を追いかけて聴いてたけれど、ギター本みたいので音とって覚えた歌の景色に、予期せずしてこんなタイミングで会うとは。

そしてしばし快速電車(赤じゃなくてオレンジだった。赤もあるのかな?)をヒジリバシから眺めていたら、川岸に並ぶ建物になんと、「LEMON画水」なる画材屋を発見。ここのLEMONつながりの「檸檬」なのか?私はおまけに、けっこう画材・工作材料屋さん好き。うなるあたくし。行かぬ手は無い。直行。

私にとって上級の文房具屋さんというか、画材屋さんって、中に入ってうろうろ見てるだけでわくわくできる匂いとモノがひしめいている。こういうもんをほんとに必要として買いに来る立場にあこがれるところがあるんだ。現に素人にはワケわからんものをほんとに必要として探しに来てる学生さんとかがいっぱいいた。よかー。

で、ついいらんもんを買ってしまう。今回も日本画の画材にかなり気が行った。2階、3階、4階と上がっていくと次は建築系のモデルとか作るちっちゃい木とか人とか組み立てる家具とかあって長い時間見入る。今回は地味〜〜な小物を買うにとどめたけどあと一歩でお得意様になるところだった。

江戸時代には旗本屋敷があったところだから区画の大きい土地が多く、だから大学だの病院だのが集中する街になったのだそうだ。大学はともかく、病院たちそんなにかたまって建たずに2〜3個離島に行けよ、と思うたが、友人によると、アクセスもいい全国区だからここにあったほうが多くの人命を救えるんぢゃない?ってことだったけど、救ってるのはマスコミから隠れて入院したい政治家だけかもしれんぞな。順天堂の文字からそゆこと連想されるって、マイナスイメージだろうよのぅ。


面白そうな古い街だった。川岸にはネコの兄弟がめちゃくちゃ元気に木登りしたりじゃれあったりしていた。道と橋と川との交錯が、なんとかいう人の騙し絵の中にいるような不思議さを出してて、とっても好きだった。ギャラリーにも入り浸った。初めて、あぁ東京で暮らすならこの街がいい、と勝手に考えた。皆思うようないい場所なのか?中心地?それもいまいちわかってないままに。まあ別に暮らさんからいいんだけどね。

                                                             2004.10.31

 

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